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灰色 七話
同時に授業が終わったミチルと圭人は、帰る支度をしていた。
今日はアスファルトで目玉焼きが作れそうな程気温が高いということで、テキストを鞄にしまう二人の手も重かった。
「帰りたくないなぁ。ここに泊めてくれないかしらん」
「え〜!勉強の夢見そうで嫌じゃないですか!?」
「熱中症になるよりマシ!」
「そうかなぁ…あ、先輩、アイス食べながら帰りません?」
「いいね〜!でも今日は本当に暑いから、帰り道に溶けたらどうしよう」
「アイスは大丈夫じゃないですかぁ?」
「いや、私が」
「・・・・・・」
「・・・私、空気を涼しくしちゃったかな?」
「い、いえっ!ささっ、行きましょう!」
学生街ということもあってか、予備校の周りには歩いて数百メートル圏内に学生向けの安い食道や喫茶店が沢山ある。
一番近いコンビニの前で、圭人が言った。
「あの〜、やっぱカフェ行きません?」
「え?アイスは?」
「冷たい物が飲みたい気分なんですよね〜」
「買えばいいじゃん」
「も〜、いいじゃないですかぁ!行きますよ!」
「ち、ちょっと」
腕を引っ張られながら、ミチルは半ば強引に引っ張って行かれた。
「何飲みますか?」
メニューを見ながら圭人が聞いてきた。
「うーん・・・クリームミルクティー・・・」
「じゃあ私はキャラメルホイップで!」
連れて行かれた『ドリップ』の店内はかなり混雑していた。
大きな窓が日の光を取り込み、授業を終えた学生たちが気軽にくつろげるような、明るい雰囲気を醸し出している。
とはいっても、ミチルはこの店にはあまり来ないが。
「それで、何の話?」
「え?どうして話があるってわかったんですか!?」
「急に『カフェ行きましょう!』って言われたら、大体察しはつくよ」
「さっすが先輩、話が早いです」
たまにはこういう『ガールズトーク』もいいなぁ、とミチルは少し嬉しくなった。
今日はアスファルトで目玉焼きが作れそうな程気温が高いということで、テキストを鞄にしまう二人の手も重かった。
「帰りたくないなぁ。ここに泊めてくれないかしらん」
「え〜!勉強の夢見そうで嫌じゃないですか!?」
「熱中症になるよりマシ!」
「そうかなぁ…あ、先輩、アイス食べながら帰りません?」
「いいね〜!でも今日は本当に暑いから、帰り道に溶けたらどうしよう」
「アイスは大丈夫じゃないですかぁ?」
「いや、私が」
「・・・・・・」
「・・・私、空気を涼しくしちゃったかな?」
「い、いえっ!ささっ、行きましょう!」
学生街ということもあってか、予備校の周りには歩いて数百メートル圏内に学生向けの安い食道や喫茶店が沢山ある。
一番近いコンビニの前で、圭人が言った。
「あの〜、やっぱカフェ行きません?」
「え?アイスは?」
「冷たい物が飲みたい気分なんですよね〜」
「買えばいいじゃん」
「も〜、いいじゃないですかぁ!行きますよ!」
「ち、ちょっと」
腕を引っ張られながら、ミチルは半ば強引に引っ張って行かれた。
「何飲みますか?」
メニューを見ながら圭人が聞いてきた。
「うーん・・・クリームミルクティー・・・」
「じゃあ私はキャラメルホイップで!」
連れて行かれた『ドリップ』の店内はかなり混雑していた。
大きな窓が日の光を取り込み、授業を終えた学生たちが気軽にくつろげるような、明るい雰囲気を醸し出している。
とはいっても、ミチルはこの店にはあまり来ないが。
「それで、何の話?」
「え?どうして話があるってわかったんですか!?」
「急に『カフェ行きましょう!』って言われたら、大体察しはつくよ」
「さっすが先輩、話が早いです」
たまにはこういう『ガールズトーク』もいいなぁ、とミチルは少し嬉しくなった。
脳疲労
日記更新&コメントのお返しができなくてごめをなさい↓
苦手科目を集中的に勉強していて、脳みそが疲れ切ってパソコンを開く気にもならなかったんです(泣)
そして、今日も疲れ切っている…ので寝ます。
明日…には…コメントのお返事をか…えしま…す。
お休みなさ〜い☆
苦手科目を集中的に勉強していて、脳みそが疲れ切ってパソコンを開く気にもならなかったんです(泣)
そして、今日も疲れ切っている…ので寝ます。
明日…には…コメントのお返事をか…えしま…す。
お休みなさ〜い☆
灰色 六話
「シャーペンより鉛筆を使う方が勉強の効率が良いんだぞ。まぁ、お前の場合はそんなことしても焼け石に水かもしれないけど」
講師室の一番奥の席で、体格の良いスーツ姿の男性が笑う。
「先生それシャレにならないですよ!」
「圭ちゃん、どうしたの?」
ちょうど授業の質問をしに来たミチルが、今にも地団駄を踏みそうなくらいに顔を赤くしている女の子に声を掛けた。
「先輩〜!聞いてくださいよぉ〜!先生がヒドイこと言うんです!」
制服のスカートをヒラヒラさせながら、駆け寄ってきたのは湯来圭人。通称 圭ちゃん。
有名女子高の二年生で、ミチルが自習室で勉強していた時、
『先輩、現国特A選抜受けてますよね?国語で分からないことがあるんですけど、教えてくださ〜い』
『先輩・・・?違う高校だと思うんだけど?』
『ここでは先輩です!ねぇ、教えてくれますよね?』
『え、あぁ、いいよ』
『やった〜!あの、ここの8行目からなんですけど、筆者の意図が・・・』
これがきっかけで二人は知り合い、その後も圭人はミチルに様々なことを相談するようになり、元々面倒見の良いミチルは何かと圭人を気にかけ、今では二人で息抜きがてら遊びに出かけるほど仲が良い。
「鈴木先生、生徒をからかって遊ぶのも程々にしてください。一応講師の長なんですから」
と、国語講師・鈴木 享に、ミチルが半ば呆れた表情で言う。
鈴木はここ立志予備校の講師長で、見た目も風格があるが、それを感じさせない人柄で、生徒から慕われている。
「そうですよ!私はガラスのハートの持ち主なんですから少しは大切に扱ってください!一応講師の長なんですから」
ミチルの言葉にすかさず圭人が言葉を繋いだ。
「おいおい、冗談だって。俺は生徒とのコミュニケーションを取ろうとしただけ、というか一応とはなんだ、一応とは」
「な〜にがコミュニケーションですか!」
そのやり取りを聞きながら、ミチルは考えていた。
愛嬌があって、明るくて、ちょっとの事で顔が赤くなるくらい怒ったり・・・。
『私にもこんな時期があったかな』
講師室の一番奥の席で、体格の良いスーツ姿の男性が笑う。
「先生それシャレにならないですよ!」
「圭ちゃん、どうしたの?」
ちょうど授業の質問をしに来たミチルが、今にも地団駄を踏みそうなくらいに顔を赤くしている女の子に声を掛けた。
「先輩〜!聞いてくださいよぉ〜!先生がヒドイこと言うんです!」
制服のスカートをヒラヒラさせながら、駆け寄ってきたのは湯来圭人。通称 圭ちゃん。
有名女子高の二年生で、ミチルが自習室で勉強していた時、
『先輩、現国特A選抜受けてますよね?国語で分からないことがあるんですけど、教えてくださ〜い』
『先輩・・・?違う高校だと思うんだけど?』
『ここでは先輩です!ねぇ、教えてくれますよね?』
『え、あぁ、いいよ』
『やった〜!あの、ここの8行目からなんですけど、筆者の意図が・・・』
これがきっかけで二人は知り合い、その後も圭人はミチルに様々なことを相談するようになり、元々面倒見の良いミチルは何かと圭人を気にかけ、今では二人で息抜きがてら遊びに出かけるほど仲が良い。
「鈴木先生、生徒をからかって遊ぶのも程々にしてください。一応講師の長なんですから」
と、国語講師・鈴木 享に、ミチルが半ば呆れた表情で言う。
鈴木はここ立志予備校の講師長で、見た目も風格があるが、それを感じさせない人柄で、生徒から慕われている。
「そうですよ!私はガラスのハートの持ち主なんですから少しは大切に扱ってください!一応講師の長なんですから」
ミチルの言葉にすかさず圭人が言葉を繋いだ。
「おいおい、冗談だって。俺は生徒とのコミュニケーションを取ろうとしただけ、というか一応とはなんだ、一応とは」
「な〜にがコミュニケーションですか!」
そのやり取りを聞きながら、ミチルは考えていた。
愛嬌があって、明るくて、ちょっとの事で顔が赤くなるくらい怒ったり・・・。
『私にもこんな時期があったかな』
灰色 五話
「冷泉三人組じゃん。自習室に籠りっきりだと思ってたけど、こういうトコにも来るんだな」
からかうように孝徳が言った。
ミチルは苦笑したまま、窓の外を眺めた。
「いやいや、あの子たちも普通の高校生なんだから・・・」
「毎日毎日、参考書を嫌味なくらい山積みにして勉強してるやつらが『普通の高校生』ねぇ」
「とにかく、誰にでも生き抜きは必要なんだよ」
確かに、普通の高校生じゃないかもしれない。
言いながら、思った。
予備校に通う生徒の中で、―――浪人生と現役生を含めても―――
彼らの勉強量は群を抜いている。そして、偏差値も。
「やっぱ東帝大学受ける奴は違うよなぁ。俺も見習わないと」
「最高学府だしね。そりゃ休日返上で勉強するのもわかるよ」
急に恐ろしくなった。
あの子たちの学力の高さは、努力の賜物か、それとも・・・。
今の私は・・・どれくらいの位置にいるんだろう。
突然降ってきた疑問を掻き消すように、通りを歩く人間を見た。
全員が、悩みなんて持っていなさそうに見えた。
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からかうように孝徳が言った。
ミチルは苦笑したまま、窓の外を眺めた。
「いやいや、あの子たちも普通の高校生なんだから・・・」
「毎日毎日、参考書を嫌味なくらい山積みにして勉強してるやつらが『普通の高校生』ねぇ」
「とにかく、誰にでも生き抜きは必要なんだよ」
確かに、普通の高校生じゃないかもしれない。
言いながら、思った。
予備校に通う生徒の中で、―――浪人生と現役生を含めても―――
彼らの勉強量は群を抜いている。そして、偏差値も。
「やっぱ東帝大学受ける奴は違うよなぁ。俺も見習わないと」
「最高学府だしね。そりゃ休日返上で勉強するのもわかるよ」
急に恐ろしくなった。
あの子たちの学力の高さは、努力の賜物か、それとも・・・。
今の私は・・・どれくらいの位置にいるんだろう。
突然降ってきた疑問を掻き消すように、通りを歩く人間を見た。
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